「アローブ(Arobe)」ディレクター兼デザイナー浦川輝美さんにインタビュー【Designer Interview vol.02】

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2021.06.23
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「日常」から「非日常」まで、さまざまなシーンに寄り添うドレススタイルを提案するアローブ(Arobe)。ディレクター兼デザイナーの浦川輝美さんに、服づくりへのこだわりを伺いました。

「こんな服があったら」という思いをカタチに

大学卒業後、ファッションへの興味からアパレルメーカーに入社し、国内ブランドの販売スタッフ・店長を経験。その後MD職にてブランドの商品企画から販売計画立案などに携わりました。

 

その時の担当ブランドが、当時全国に約30店舗ほどあり、都心の百貨店からファッションビル、地方のショッピングモールに至るまで幅広いエリア展開していたため、MDとして、どの店舗でも売れるもの=『売れ筋商品』を考えたお洋服づくりをしていました。たくさんのお客様に支持されることはとても嬉しく、やりがいもありましたが、自分の中でお洋服づくりへの疑問を感じたこともありました。もっと「こんなお洋服があったらな」という気持ちが日に日に大きくなっていったのと同時に、大きな組織の中で一部の仕事を任されるよりも、小さい規模で一からいろいろなことを学び、経験したいという思いから、退社することにしました。

 

そして2015年に、現社長と社員は私一人の「styles株式会社」を立ち上げました。国内デザイナーズブランドのセールスを経験後、2018年にドレスを中心としたブランド「アローブ」を立ち上げ、現在はディレクター兼デザイナーを務めています。

「日常」と「非日常」を行き来するドレスを

「日常」から「非日常」まで、というアローブのブランドコンセプトでもありますが、特別な日だけではなく、カジュアルな日常であっても気軽に楽しめるドレススタイルの提案をしています。デザインでのこだわりは、ウエスト位置を上げてスタイルアップしてみえるようにしたり、デコルテの空き具合や、袖や裾の分量のバランスを考えたり。細かなところまで、纏った時に体が美しく見えるように工夫しています。

 

また私自身がお洋服の販売経験が長かったこともあり、お客様に喜んでもらえるちょっとした機能性や、着回しなどのアレンジも考えながらデザインをしています。

服づくりにおいて大切にしていること

服づくりにおいて、特に大切にしているのはお客様とのコミュニケーション。半期に数回、各地でPOP UPなどのイベントを開催するので、そのときには必ず販売スタッフとして店頭に立ちます。そこで聞いたお客様の声を、お洋服づくりに反映させるようにしています。

 

お客様とお話していて感じるのは、「女性の暮らしには、さまざまなシーンがある」ということ。アローブのドレスは、「プライベート」「ビジネス」「妻」「ママ」など、どんなシーンにおいても纏う人の魅力を存分に引き出し、その時々を彩るような一枚となってもらえるよう、思いを込めて作っています。

長く愛用されるものを提供したい

エコやサスティナブルといったことが最近注目されていますが、ブランド創設時から考えているのは、お洋服はトレンドとして消費されるものではなく、長く愛用いただけるものであるということ。例えば、お花をモチーフにしたドレスはトレンドに関わらず毎シーズン提案していますし、お洋服を企画する際には、過去のシーズンのアイテムや、お客様のお手持ちのお洋服と組み合わせることで、また新たなコーディネートを楽しめるような服づくりを心がけています。

 

この「お洋服は消費されるものではなく、長くお客様にご愛用いただけるもの」という考え方が、サスティナブルという観点においても、この先の服のあり方のひとつを提案しているアナザーアドレスのサブスクリプションサービスに非常に共感できる部分があります。今後アナザーアドレスのユーザーからのご意見も共有させていただき、アローブを着てくださる方のさらなる満足を追求していきたいと思います。

アローブは毎シーズン、心が華やぐようなフラワーモチーフのプリントや刺繍、ジャガードなどを用いたアイテムを展開しています。レンタルサービスだからこそ、いろいろなデザインにチャレンジしてもらえたらと思いますし、アローブのお洋服が、いつもと違う自分と出会うきっかけになったら嬉しいです。

 

■プロフィール

浦川 輝美 Terumi Urakawa

大阪府出身。大学卒業後、ファッションへの興味からアパレルメーカーに入社し、国内ブランドの販売スタッフ・店長を経験。その後MD職にてブランドの商品企画から販売計画立案などに携わる。2015年styles株式会社の創業とともに入社。国内デザイナーズブランドのセールスを経験後、2018年ドレスを中心としたブランド『Arobe』を立ち上げ、ディレクター件デザイナーを務める。

 

Arobe公式ホームページ:https://arobe.jp/

Arobe公式インスタグラム:https://www.instagram.com/arobe_official/

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