いよいよ最終章。今回と次回は、私「着る学校」校長の西ゆり子が担当します。今回は、ドラマのヒロインの衣装を手がけるドラマスタイリストの手法を取り入れた「ドラマスタイリング」について学びましょう。なりたい自分になるためのおしゃれ術です。
私の仕事「ドラマスタイリスト」というのは、番組制作から渡された台本を読み込み、その人物の性格や仕事、歩んできた人生、さらにこの先どんなふうに生きていきたいかということまで想像して、役の個性を服で表現する仕事です。現代を舞台にリアルな世界に生きるヒロインの衣装を手がけることが多いですが、単に流行の服やおしゃれな服を着せているのではありません。
これは、皆さんにとっても大事なことです。着ている服は、あなたが意図する・しないに関わらず、どういう人かであるかを周りに伝えていますから。仕事のシーンなら名刺のようなもの。自分らしさを服で表現してほしいのです。先日エグゼクティブを対象としたキャリアセミナーでも話をしましたが、服の印象をうまく使えば、もっと効果的に自分表現ができるのです。
人生に台本はありません。ドラマスタイリストが台本を読むように、自分の心を読み込んでください。どんな人になりたいか、どんなふうに生きていきたいか、ありありとイメージするのです。それがあなたの台本です。そして、スタイリストになったつもりで、このシーンだったら「自分にどんな服を着せたいか」と考えてみてください。そうやって日々着ることで、個性がさりげなく伝わるような、あなたのおしゃれスタイルができてくるのです。
いよいよ次回はレッスン最終回をお届けします。お楽しみに!
着る学校:https://www.stylingschool.org/
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